瓦について


の素晴らしさ

耐震性
台風や地震など、自然災害の多い日本では、屋根材を選ぶにも、より慎重を期す必要があります。その点瓦は、素材自体が強度で耐圧性に優れているだけでなく、形態上のアイデアや施工法による工夫で、衝撃によるズレや落下を防止。
瓦屋根は地震に弱いというのは間違いです。家屋の躯体に屋根の重さに合わせた強度があれば問題はないのです。

耐火性
建築基準法に明記されている通り、完全な不燃材である瓦は、火災のときでも割れたり、溶けたり、有毒ガスが発生したりすることがありません。瓦は約1,000度以上の窯でじっくり焼き締めますから、耐火性能は十分。屋根からの類焼を防ぎます。

通気性・断熱性
瓦は、夏涼しく冬暖かい特性を持っています。その重なり部分には、空気だけを通す道があり、屋根全体がエアコン状態。さらに瓦自身も熱を反射します。また高温で焼き締められた瓦は、熱伝導率が低く断熱性に優れていることから、冬場でも安心。四季のある日本の住宅には最適の屋根材です。

耐寒性
瓦はかつて、寒冷地では活用されませんでした。それは瓦なかの水分が凍結して、亀裂や剥離が発生したからです。しかし今は、給水率の抑制や強度の増大など、品質が向上されたことから、北海道、東北などの北国でも使われるようになりました。

安全性
断熱材として使われるアスベスト公害が問題になっています。でも瓦屋根にはそんな心配はいりません。瓦はもともとナチュラルな素材。人にも環境にもやさしい理想的な屋根材です。また、酸、アルカリにも強いことから、大切な住まいを酸性雨から守ってくれます。

経済性
日本の気候、風土に育まれ、様々な自然災害に耐えながら現代へと伝えられてきた瓦。その強さは、1,400年余りの歴史が保証してくれます。耐久性に優れ、丈夫で長持ち、メンテナンスも手軽なことから、長い目で見れば経済的にも優れた屋根材です。

の歴史

瓦の歴史は非常に古く、百済から渡来した寺工・露盤博士・瓦博士の技術力によって、日本に入ってきました。瓦葺きは694年に遷都された藤原京の宮殿からとされています。元興寺には1400年前に古瓦がいまでも使用されています。

   


の分類

瓦は粘土を主原料として、混練、成形、焼成したもので製法による分類で、いぶし瓦、釉薬瓦、無釉瓦にわかれます。

  いぶし瓦  焼成の終了時に、美観、耐候性の補強の目的で
        燻化し表面に炭素皮膜を施したもの。
   

  釉薬瓦   成形、乾燥後みえかがり部分に、施釉して
         焼成したもの。

  無釉瓦   施釉も燻化もしないで、焼成したもの。
        粘土の種類(産地)により発色は異なる。
        粘土に着色料を混入したもの(練り込み)
        や、焼成終了時に炎の状況、及び冷却時の
        空気の混入操作により、素地の発色に変化を
        生じさせたもの(窯変)もこれに含まれる。

  

いぶし釉薬無釉



の形状

粘土瓦は形状によってJ形(和型)、S形、F形(平板瓦)の3つに分類されます。

J形S形F形